“革を生かす”から“人が使う”へ
革を決めて具体的にカタチを考えるとき“革を生かす”から“人が使う”に重点を置き換えます。
もともと、“いかにシンプルにするか?”がひとつのテーマでもありますので、自ずと素材感は全面に出てくるわけです。
そこも踏まえ、さらに使いやすさを考慮して、サイズ感は少し大きめにすることにしました。
サンプルが出来てからまじまじと眺め、触って、肩にかけて確かめてみました。
容量がある分、しっとりとした重さ加減が相まって身体に馴染むというか纏うというか、なかなか不思議な感覚です。
一杯入れるとソフトな分しっかりと膨らみますが、沢山入れない人が持っても雰囲気の出るバッグになりそうだな~と…。
なんだか“上手”にできた気がしています。
上手にできた理由は、もうひとつありまして、みんなで話し合っていたときに、あるアイデアが出て“やってみよう”となったのです。
私の図面にさらに職人さんの作りのアイデアが加わり、細部にひと手間プラスすることとなりました。
ちょっぴり面白くすることができそうです。いま、その部分を進めながら本番サンプルに入る準備中です。
話し合うと色んな意見が出て思わぬところへ進んでいきます。なんとも言えない、もの作りの面白さです。
みんなに楽しんで使ってもらえるようになるのではないかと今からワクワクしています。
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