Profile
PROFILE
ー そもそもの始まり ー
シンプルで、エレガントで、カジュアルが混在した感覚のバッグが欲しかった。
3つの要素が揃ったバッグや小物は、実はありそうでないもの。
スタイルを持つ人たちに似合う大人のバッグ。時にはカッコよく、時にはやさしくなれる自由自在なバッグ。
1日だけのとびきり感より、日常の気分をほんの少しあげることを意識して作ります。
心地よく過ごす時にそばにいられるバッグたちでありますように。。。
ー n.number のコンセプトとロゴの意味 ー
n.numberはnatural numberの意味です
ナチュラルナンバーは自然数のこと
「存在する」を認識するために生まれた自然数
すべては「存在」を受け入れることから始まります
そしてきちんと向き合い見つめることで本質を知ります
本質を知ることで個性が生かせるということ
自然・人・動物・そして革たちも…
素材の本質を知りシンプルな形にすることが私たちの役割です
~The essence is of simplicity and beauty~
「本質はシンプルで美しい」がブランドポリシーです
☆ ロゴマークは、数字の1と0を組み合わせたものです
"無いように見えてすでにある"を表現しています。
「あなたの中に可能性はすでにあります」というメッセージを込めています。
making
企画とものづくりについて
n.number 立ち上げの企画テーマは「1枚の革を最大限に生かす」です。
とはいえ、革の最大限の生かし方って色々ありますよね。
例えば、カッティングを極力少なくして1枚革を大胆に使うとか、タンニン鞣しの革をエイジングで楽しむとか…
今回、n.numberでは、あまりやってないと思われる「革を生かす」方法を取ってみました。
それは、革を「表」と「表」にするということ。
n.numberのブランドコンセプトを考えているとき、 ”個性って表に見えている部分だけが全てじゃないな?
…なんていうことを思っていました。
普段見えてないところがすごく素敵な個性だったりしてね!って…。
そのアイデアが「オモテとオモテ」につながり、革つくりは、ファーストサンプルから3回試作を繰り返すことで、
ようやく納得のいく革になりました。
そして次は商品作りです。
1枚仕立てだから作るのが簡単!と思っていたら大間違いでした。
裏地を付ける仕立てと変わらず、神経はその倍以上使います。
プリントの工程はもとより、裁断の方法や縫いまでの準備、実際の縫製方法まで異なるということを知りました。
やってみて初めて分かった!というようなことばかりでメーカーさんと職人さん泣かせのバッグとなりました。
それだけにみんなの取り組む姿勢が真剣そのもの。
この前向きな姿勢と、最後までやり抜こうとする力に、試案を重ねてここまで来ました。
やはり日本のものづくりをしている人たちは素晴らしいです。
結果、1枚仕立てにすることにより、ソフトで軽く、厚みもしっかりあるので、ふわりと優しいバッグに仕上がりました。
作る人たちの想いが詰まった「OMOTE to OMOTE」(オモテトオモテ)の出来上がりです。
原皮とタンナーさん
今回の企画『 OMOTE to OMOTE 』に使っている革は国産の原皮です。
しかも北海道原産。
色々な過程を経て、この皮を使うことになりました。
これもひとつの出会いです。
原皮から革にするまでの作業をしてくれるのは長野県のタンナーさんです。
このタンナーさんは1937年創業で、車のシートや家具の為の革を作ってきました。
特徴をひとことで表現すると ” 強い革をつくるタンナー ” だと思います。
何百もの検査に通す為の技術を持ち合わせ、常に厳しいチェックは怠りません。
働いている人たちの雰囲気がほかのタンナーさんとちょっと違う感じがします。
立ち上げの革づくりは「このタンナーさんと仕事をしたい!」という思いからスタートしました。
バッグと靴の革づくりを深めていきたいという考えをお持ちのタンナーさんとお聞きしたからです。
強い思いのあるタンナーさんと共に仕事がしたいと思いました。
今回の企画に使う革は、自然な柔らかさと、表面に特殊な加工を施す面と面の共存がテーマでもあります。
1枚の革の表と裏ではなく、表と表ということ。
従来の革らしさと、変化させた革の表情を1枚の革で感じることが出来ます。
硬く強くすることは得意であるこのタンナーさんに新たなる挑戦をお願いし、試作を何度も何度も繰り返し、ソフトでデリケートな革が完成しました。
バッグを通して、1枚革の表情の違いをお楽しみ頂けるものになったのではないかと思っております。
革づくり
この皮の鞣しはクローム鞣しです。皮をソフトにし、強度を増し、発色を良くします。
従来の裏面を軽く漉き、均一に近づけ、染色を全体に手作業で吹き付け、乾燥後、毛先中心に顔料を塗付します。
この吹き付け加工の加減は職人の感覚に委ねます。
乾燥後、タイコにて空打ちすることで、さりげないクラック感が表現できました。
その表情はカジュアル過ぎず、どこかエレガントな感じも与えてくれています。
この加工で従来の裏面が表面の仲間入りです。
そして、最終仕上げにコーティングを施し、デリケートな毛先に強度をプラスしています。
独特な質感に「陶器」のような何とも言えない温かさと愛らしさを感じています。
さらには、使うほどにクラック感が増してくる革です。この加工独特の変化をお楽しみ頂けます。
そして従来の表面(銀面側)にはシルクプリントを施しました。
シルクプリントは裁断後、プリントの工場にて1枚1枚職人さんが刷ってくれています。
バッグの内側にシルクプリントを施し、裏地を取り付けないことにより、革本来の手触りを感じることが出来ます。
※シルクプリントの柄はヘリンボーン柄をベースとしていて、規則性を持たせた日常をイメージしています。
何気ない日常の中に可能性はすでにあるというメッセージを込めています。
SIMPLE SENSE
「本質はシンプルで美しい」をコンセプトに発信していきます
気分よく生きること
年齢問わず、自分のやりたいことをするためには
仕事を通して人とつながりを持ち、自分の居場所を自ら作ること
シンプルに生きることはわくわくにつながっている
ここから発信する もの・ことが心豊かな生活につながりますように
業務
バッグ・小物の 企画・デザインを中心におこなっております。
・オリジナルブランドの企画・製造・販売
・他社ブランドの企画・デザイン・プロデュース業務
今まで高級バッグの企画・デザインに携わってきましたので、価値を高めることに従事してきました。
"いかに安くつくるか?"より、"価値を上げるにはどうしたらいいか?"の視点からの仕事、ものづくりを得意としています。
三上 直美 naomi mikami
SIMPLE SENSE代表 / デザイナー
文化服装学院卒業
21年間バッグブランドでMDとして高級バッグを手掛ける。
「持つ人が自然体でいられるバッグを作りたい」という思いから独立。
素材の本質をシンプルに生かすことを大切にしたブランド
n.number(エヌ・ナンバー)を立ち上げる。