強い革をつくるタンナー
先日お伺いしたタンナーさんの特長は、ひとことで言うと“強い革をつくるタンナー”かな?
なんといっても車の内装や、シートに使う革を作って来ているわけで、さらには家具用の革もですよ。
100項目ぐらいチェックの内容があるらしいですよ。(もっとだったかな?)
半端無いですよね💦
たまたま、先月も他のタンナーさんへ伺うタイミングもあって見てきました。
得意とするものが“真逆”といっても良いくらいですね。
一方は昔ながらの鞣しの方法で、手間と時間をかけ、出来るだけ革本来の風合いを残して仕上げることに命をかける感じ。
なので、もちろん傷はそのままだし、色は落ちやすいし、日焼けはするし…。
それが本来の“革”だと言い切る姿勢。
今回のタンナーさんは摩擦にいかに耐えられるか?絶対に色落ちしないように色止めするには?です。
色染めの機械も1度塗り用、2度塗り用とあり、色止め用の機械も備わり、検査のための検査室もある。
その部屋のなかには見たことの無い検査のための機械が山ほど詰まってる。
同じタンナーでもつくる革によってこんなにも違うのか!?と驚くばかり。
働いている人たちも個性が違いますねー。
いま、革の業界も過渡期を過ぎ、現状、常に模索しつつ、自分達の技術を守りつつ生かし、更なる前進を考えつつ、頑張っているなーと感じます。
自分達で補えることは限られているから、第三者の手を借りて次のステップへ進むことも又手段だと思うのですが…。
革作りの大元たちがひとつ踏み込んで考えることが出来れば、道はかなりの早さで開けてくるのではないかと?
この二ヶ月、日本のタンナーの丁寧なもの作りを見て感じたことでした。
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