大事にしたいものを作る
この言葉、遠山さんのトークの中で出てきた言葉。
商品とか製品を超えたところにあるもの。
これが自分の中にきちんとあることが大事で、あることによってマーケティングも必要なくなるし前に進むためのエネルギーになる。
わたし、ここで立ち止まっている。
バッグブランドをちぃーちゃく立ち上げたものの、やってみて今モヤモヤ感あり。
コンセプトはもちろんある。
コンセプトに共感してくれたデザイナー(今や有名になり、知る人ぞ知る人に…)がロゴをデザインしてくれ、原皮のこだわりやタンナーさんと組むきっかけもきちんとした理由がある。
革の本来の裏面に加工して表に使い、本来の表面にシルクスクリーンで手刷り(墨田区の印刷職人)してバッグの内側に使い“1枚仕立てのバッグ作り”なんてこと、普通面倒だからしない。
蔵前のメーカーさんとの取組もかなり密だし、お互いにとことんこだわり完成した品物には納得している。
ここまで案外きちんとできた!のでは?とは思う。
でも、この先へ進むための思いが不足していると気が付いていて。。
というよりかは、思いの伝え方と言った方がいいのか?
昨年からモヤモヤと考え出し今に至るわけです。
遠山さんがサラリーマン時代に絵の個展をおこなっていたなんて全く知らず驚いた。
人生の変換時期、相談した相手に「個展をひらくのが夢かなー?」といったら相談相手に「やったらいいよ」と半ば強制的に背中を押され、一年後にはギャラリーでの個展を実現させた。それまでイラストしか描いていなかったのに個展を決めてからタイルに絵を描く事をはじめ、個展までに70作品描き上げたという。
「やったー!夢がかなった!イエーイ!」と喜ぶ遠山さんに、個展を手伝ってくれた仲間たちは「ここからがスタートだよ!」と言ったという話。
この時の仲間たちはみんな個人で仕事をしている人たちだったそうです。
自分のやりたいことをやる。その時の周囲の人たちからしたら当たり前のことだったのですね。はい、次ぎ進もーってなかんじ…w
それから本格的にやりたいことを考え今に至ると。。。
あー、わたしもそうなんだな~「自分のバッグできたー!ばんざーい!」となった。満足感はあったけれど(一瞬)すぐに、どうなの?どうなの?もっと何かあるでしょう?もっと伝えたいことあるでしょう?というところに来てます。
「自分の中の大事なもの、その大事なものを作る」
それはある意味、自分の中の価値観の押しつけ、しかし、その強い思いが押しつけから共感に変える。やり続けられるだけの強い思いが大事。ここ、ほんとに必要。
遠山さんの言葉の中に、
価値のあるものに 価値があり
価値のないものに 価値がない とあります。
そして、
・やりたいという事(に出会い)→トキメキ
・必然性(根っこにして)→自分のこと
・意義(を加えて)→外のこと
・無かったという価値を(つくる)→オリジナル を整理していくと、これがベースとなるわけです。
なぜ私はこれをやるのか? 迷ったら立ち戻れるところをきちんと用意しておくという事は、立ち上げノウハウ的なうんちくで、さんざん聞いているしそれを踏まえた上で形にしてきたと思っていたけれど、足りないと思い始めてしまったので整理します。
私のお話を聞いて下さり、「ファッションは難しいですよね~」とおっしゃる遠山さん。
はい、本当にそう思います。
その中で自分の答えを探し出していこうと思います。
なんせ、70歳過ぎまで楽しく仕事をして行きたいものでして。。。
ただそれだけです。そのための今です。
いいタイミングでお話聞けたこと感謝です!
0コメント